人材と企業派閥 2

冷房車に乗り損う要領の悪さはまだしも、整列乗車のときに前のほうに並んでいても座れなかったり、乗換階段でいつも流れに逆らって立往生するなど、戸惑うだけではなく、忌々しい思いをすることも多いですが・・・


一方、皆と一緒にワイワイやっているという喜びや大勢のなかにいるという安らぎもあるのがいいですね。


彼は富山支店には単身赴任でした。


月に2回くらい東京へ帰り、2ヵ月に1回は奥さんが季節物の入れ替えや身辺の整理をかねて富山へきましたが、案外東京との往復は億劫だったようです。


「汽車賃や飛行機代、ときには夜行寝台を利用することもありましたが、1回帰ると交通費だけでも往復3万円かかりますんでね。


これはなんとか必要経費として、課税所得から控除してもらえんもんですかね」


ふつう単身赴任の場合は、どこの会社でも特別手当をだしているようですが、せいぜい交通費をカバーする程度です。


しかし、"手当"であるが故に、これも給与所得の一部となり、課税されます。


月10万円として1年で120万円を、かりに年収600万円に加算されると、所得税、住民税などの累進課税でほとんどとられてしまいますう。


したがって120万円貰っても手取りはゼロに近く、これでは夫婦で年2、30回の往復交通費にもなりません。


人材と企業派閥

会社内に派閥があるのならば、派閥自体が成長期にあるのか、成熟期・衰退期にあるのか・・・


はたまたその段階にふさわしい人材を擁しているのか・・・


もし衰退期で、人材も過去の遺物なら放っておいて派閥の自然消滅を待つのが最善の方策でしょうが、これから股盛をきわめる可能性があるなら、社運を賭しても禍根を絶つべきでしょう。


「なるほど、社内の禍根を絶つにもいろいろ方法もあり、詰めなければならない点もあるんですね。


私は単純に吹き出してきたおできを切りとるタイミングしか考えていませんでしたけど・・・」


青年社長は腕組みをしながら、ひとりうなずいていました。


単身赴任富山支店に転勤していた後輩が5年ぶりに戻ってきて言うに、


「やはりサラリーマンは通勤定期をもって、満員電車で押されないと、生活の張りや生き甲斐が感じられませんね」


・・・との感想があります。


彼は富山支店での5年間、市内の中心にある独身寮に入り、毎日5分ほど歩いて通勤していたので、電車で通うのは久しぶりだと懐かしがっていました。


「人間というのは廃用萎縮といいますか、身体も能力も使わないと簡単に衰えるものですね」。

ホテルの照明 2

電報を依頼する頼信紙(電報発信依頼用紙)の指定欄にウナという略号を記入すると至急報の扱いになるわけです。


もちろん別料金になりますが・・・


日本全国どこへでも2時間くらいで届き、24時間夜中でも配達されるという、お上の意識が濃厚にあったお役所の仕事としてはサービスの行き届いたよい制度で盛んに利用したものでした。


電報が連絡に便利といっても、こちらから発信するには郵便局に行かなければなりません。


一般の郵便局は午後5時に閉まるので、それ以後は中央郵便局か遅くまで開いている特別な郵便局を探さなければなりません。


フリーランスで毎日のように違う劇場で仕事をしている私にはどうしても電話が必要です。


当時は焼失電話(家と共に焼けた電話、または電話機は残ったが回線が焼けた電話)を持っている人でも復旧がいつになるかわからないという状況でしたから、もちろん新設電話の申し込みなどとんでもない話でした。


・・・とにかく電話線が焼けて回線がないのですからどうしようもありません。


なにしろ、まだかくれん棒のような照明がなかったのです。


そのうちに新設電話の受け付けだけはしてくれるというので電話局に行きました。


ホテルの照明

当時私が多く仕事をしていた有楽座、日本劇場(今はない)、帝劇(旧)、日比谷公会堂などの連絡電報・・・


これは、その地域の中心にあった帝国ホテルの中の郵便局(NTTの前身電信電話公社ができる前の逓信省の時代、電報は郵便局で扱っていた)から発信されるものが多かったのです。


「ハッシン、テイコクホテルナイユウビンキョク」


・・・という電報を、いつも届けてくれる電報配達氏が、最敬礼して「帝国ホテルから電報です」とうやうやしく渡してくれるのには恐縮したものです。


もともと帝国ホテルは日本の上流階級のシンボル的存在でした。


敗戦で民主主義の世になったといっても、敗戦後間もない頃は以前の印象がまだまだ残っていました。


これはまだかくれん棒のような照明がなかった頃の話です。


電報といえば当時の電報には「ウナ」電という扱いがありました。


予言と占易の流行


「民は民に、国は国にさからいて起たん。


また処々に飢饉と地震とあらん。


・・・これらの日のなやみの後ただちに日は暗く、月は光をはなたず、星は空よりおち、天の万象ふるい動かん。


そのとき人の子の兆、天にあらわれん」


・・・中国では大むかしから天に依頼する思想が流布して、予言を研究する風が生じました。


殊に漢末五代の紛乱で、世のなか一日として曇如たることが無かったから、その不安に対処するために、勢い予言・占易が大いに流行したのです。


電話占いの詳細は>>


真言宗について 2

本不生観とは・・・


自然法爾に実の如く自心を知り、宇宙の活動の持続していることを卓見し、三摩地観とは行為そのものに成りきってしまうことをいいます。


最澄が伝えた天台宗の密教を「台密」といい、宇宙の真理は言葉ではうかがうことのできないものとするのに対し・・・


空海の伝えた真言宗の密教を「東密」といい、言葉の中にこそ真理が秘められていると説いています。


そして教相と呼ぶ教義とならんで、事相という儀式の作法が重んじられ、印を結び、真言の陀羅尼を唱え、心に大日如来を念ずる「三密加持」をすれば、この身このままで成仏するといいます。


所依の経典として『大日経』と『金剛頂経』をおもに用いています。


創価学会 仏壇を持つのは真言宗ではありません。

真言宗について

真言宗は空海(774~835年)を宗祖とし天台宗とともに平安時代の代表的な宗派です。


空海がその著『聲字実相義』で


「言葉は真実であり、真実なものは仏である」


・・・といい、言葉は仏のいのちであると説いています。


概念として抽象された言葉ではなく、具体的事実となって活動している言葉で、これを真言といい・・・


これを重んじるところから真言宗といっています。


真言宗は法身仏である大日如来を本尊仏とし、それは宇宙の真理それ自体ですが、それだけにとどまらず、私たちの身心自体も大日如来にほかならないと教えています。


空海によると「究寛最極法身の自境を以て秘蔵と為す」と述べているように・・・


大日如来の自内証の境地に到達し、一致することで、この境地に至る実践手段として、本不生観と三摩地観を修法しなければなりません。


創価学会 仏壇が家にあるという方なら、このような話をご存知かもしれません。

写真と芸術 4

工事が竣工まぎわになって、それこそ、なめるように、小母さんがきれいに拭き清めます。


・・・ところが、数日後現揚にでかけて"あっ"と驚きました。


ドロ足で汚したあと、煙草の吸い殻、コーラの空き瓶が散乱しています。


このごろ、なぜかそういう気配が目立つのです。


現場ばかりのことではないのです。


大学の教室や廊下、列車の中、ところ構わずです。


現揚についていうなら、おなじ立揚の人で働いている方々には失礼ないい方かもしれないのですが、電話・電気・水道・ガス・・・など独占事業的な仕事をする人々に多いのです。


テレビの家電 買取などの業界では大丈夫なのですが。


上の人に実状をつたえて、"うるさくいえば職人がこなくなる"といわれたことがあります。


・・・で、なくとも外線の引込みで、折角仕上げた所を無神経にこわされたことは一度やニ度ではないのです。

写真と芸術 3

そのこと以来イヤ気がさして辞退したので、後日のことは知りませんが、設計を業とする一人として血泥たるものがあります。


印刷物にするには写真・絵・文章が必要です。


しかしさて、そのものの著作権は誰に属するのでしょうか。


設計は設計図で表現され著作権は設計者にあり、設計図に対して適切な報酬を支払った建築主が工事者によって完成された賃貸 仙台などの住まいに入居します。


設計者や工事者の紹介または直接建築主の諒解をとりつけて、住宅の内、外の撮影をし、印刷・製本・刊行されます。


"いったん撮影されてしまうと、約束以外の場に無断で使われることは心外。


版権はいったい誰にあるのか"


・・・と問題提起をした建築主がいました。


私は、とっさに答えることができなかったのです。


写真と芸術 2

気になったのはその教室の設計上の欠点で、秋の西陽が入って猛烈に暑いのです。


窓はありますが開かないのです。


ムンムンします。


いくらノルディックウォーキングで健康的なからだをつくっているわたしでも、さすがにこの暑さにはまいってしまいます。


そこで、高温多湿な日本の気候では……などとしたり顔でお話をするのだから気が滅入ります。


その年ばかりではないのです。


毎年同じようなことが繰り返されるのですから被害者である学生たちは現代っ子らしく率直に要求すべきことを主張します。


学校当事者も実状を調査し、事実を設計担当者に報告し改善策を依頼しました。


ところが、回答は


"窓を変えると外観スタイルが悪くなるから変えられないのだ。


薯作権は設計者にあるから勝手に改造されては困る"


・・・といいます。


伝え聞きなのですが、まさか、と思いました。


学校建築の権威者で、国立大学の教授や学長である御自身のご返事ではないでしょう。


たぶん末端の担当者が個人的に代弁したものでしょう。


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